当クリニックでは、
大人の矯正歯科治療(成人矯正)をおすすめしています
大人の場合、歯並びを整えるのは、見かけだけが理由になり得ません。
構造的・機能的に弱くなる部分や悪くなる部分ができることがあり、究極の予防治療の一つとして矯正歯科治療をご提案させていただくことが多くあります。
今から・今だからこそ、という視点もあるのだということをご理解いただきたいと思っています。
近年、成人されてから矯正治療を始める方が増加してきたように感じています。
もともと日本人は、顎のサイズに比べて歯のサイズが大きく歯並びが崩れやすいといわれています。「ガチャ歯」「乱ぐい歯」「出っ歯」「八重歯」など歯並びにまつわる言葉が多く見られますね。また、幼い頃は矯正なんて話も知らずにいたので、今からでも遅くないなら興味あります!などとおっしゃる方もよくお見かけします。確かに、幼い頃に治療する機会を逸してしまった方は、変わらずそのままですからタイミングさえ合えば、治療したいと思われるのかもしれません。
そしてまた、もう一つよく聞かれる質問があります。それが「矯正は若い子だけの治療ではないのか」というものです。 確かに、矯正治療を行っている人たちはいわゆる若年層(10~20代)が多いのは事実ですが、若くなければ歯は移動しないわけではないのです。
何度も話題に上がりますがヒトの体には代謝というものがあります。爪が伸びたり皮がむけたりするのはまさに代謝の為せる技ですが、お口の中の歯を支える組織や粘膜にも代謝があります。若い頃に比べれば代謝の速度も量も減少しますが、なくなるわけではありません。ですから、先の質問への回答は「進みが遅くなったり、動き出しが鈍いことはありますが、無理ということはありません」です。私の知人の歯科医師は90代の女性に矯正治療を行っています。年齢を理由にできないなんてことはありません。
ただ先にも述べたとおり、歯並びの崩れる一因は顎のサイズが小さいにも関わらずそこに入るべき歯が大きいために、はみ出してしまうというものです。 この場合、小中学生ならば成長期ですから骨格の成長とともに顎の骨も大きくなって、全体的な拡大が期待できます。しかし大人はそう簡単ではない事が多く、状況によっては歯を間引かないときれいに並ばないこともあります。歯を間引く、つまり抜歯によってできた隙間に残った歯を並べていく抜歯矯正という方法です。 一方、歯を抜かないで整える非抜歯矯正治療という手法もありますが、口元の出っ張りが残ったりする場合もあり、どちらが向いているのかを判断する上で、適切な診査と個人にあった診断が欠かせません。


当クリニックでの矯正歯科治療の実際例
20代の女性に対して矯正歯科治療を行いました。
こちらは「ダイレクトボンディングシステム(フルブラケット)」というすべての歯の表側に矯正治療用の器具を接着剤で取り付ける手法を用いて治療しています。
フルブラケットを用いる方法はいくつかやり方がありますが、当クリニックではストレートワイヤーテクニックとバイオプログレッシブセラピーという手技を組み合わせて治療を行います。
一般的な矯正治療のほとんどはこのような方法や器具を用いて治療を進めます。
約4年半にわたる治療の過程を動画にてまとめました(再生時間約18秒、クリックしてご覧ください)。
- ・小臼歯、智歯など6本を抜歯
- ・治療期間:月1回来院で約4.5年
- ・治療費用:総額約120万円(終了直後時)
- ・治療終了後:定期観察へ移行(6ヶ月に1回)
- ・治療中留意事項:清掃不良になりやすいので歯肉炎や虫歯の発生に注意
動画、写真等の公開については患者様の了承を得ております。
こちらは「アライナーシステム」と呼ばれる、歯型をもとに作り出される透明なプラスティックシートをお口の中に装着し続けることで歯を移動させる手法を用いて治療しています。
マウスピース矯正ともいい、近年人気を博しており、よく広告等でも見かけます。シートは、原則的に食事以外は就寝時も装着します。
アライナーシステムにもいくつか種類があります。当クリニックでは銀座に本社を持つ矯正専門技工所のアソインターナショナル社によるアソアライナーとアメリカに本社があるデンツプライによるシュアスマイルを使用します。
歯並びの崩れ方が大きい場合はアライナーシステムによる治療が適応外となることもあります。
治療の過程を動画にてまとめました(再生時間約1分20秒、クリックしてご覧ください)。
- ・非抜歯にて治療
- ・治療期間:月一回の来院で約1年半(18ヶ月)
- ・治療費用:総額約55万円(終了直後時)
- ・治療終了後:定期観察へ移行(6ヶ月に1回)
- ・治療中留意事項:甘い飲み物や色のついた飲み物はアライナーを外して飲むこと
動画、写真等の公開については患者様の了承を得ております。
矯正歯科治療の方法
治療方法はお一人おひとりのお口の状態と生活スタイルに合わせて、さまざまな治療方法を選択肢の中からご相談の上で決定していきます。
セラミックブラケット
メタル部にセラミックを使用した目立たない矯正装置です。
この装着は白いセラミック(陶磁器)でできているので色調が歯の色に近く装置が目立ちません。丈夫で壊れにくいため、耐久性にも優れています。
マウスピース矯正
目立たない透明なマウスピースを装着して行います。
取り外し式でお口や装置の手入れがしやすく、むし歯や歯周病のリスクが低いというメリットもありますが、一般的な治療法よりも弱い力で歯を動かすため、難しい症例には適応できない場合もあります。
限局矯正
部分的に矯正装置を取り付けて歯並びを改善していく方法です。
少しの傾きや、歯の出っ張りが気になる方におすすめしています。
矯正歯科治療にあたって
矯正歯科治療をお考えの場合、最初にまずご相談ください(無料)。
そののちに、矯正歯科治療に必要な複数の検査を行い方向性を検討して改めて治療概要のご提案とお話をさせていただきます(治療コンサルテーション)。