世田谷区祖師谷の歯科医院「むね歯科クリニック」は、大人になってからの歯列矯正も行っています

矯正歯科治療とは何か

歯並びを整える矯正歯科治療についてご存知でしょうか。
矯正歯科治療は、見た目を整えるというメリットもありますが、実はそれだけが目的ではありません。この治療は、究極の予防治療ともいえる存在なのです。

成人してからでも遅くない

成人してから矯正治療を始める方が増えています。これは、日本人の口腔内の特性として、あごのサイズに対して歯のサイズが大きいため、歯並びが乱れやすいという背景があります。そこで、矯正歯科治療によってこれらの問題を予防、または解消することが可能となるのです。

矯正治療の意義

矯正治療は、歯並びを整えるだけでなく、噛み合わせを改善し、口腔内全体の健康を維持するためにも非常に重要な役割を果たします。正しく噛むことができれば、お口の環境を健康に保つことができ、食事をする楽しみも増えます。

大人の矯正治療の特徴

成人の矯正治療は一度始めると、ある程度の期間は継続する必要があります。また成人の場合は、治療期間は骨が成長しきっているため一般的に長くなる傾向があります。しかし、それは確実な効果をもたらすための過程であり、急速な後戻りを防ぐための大切なステップでもあります。

矯正治療の注意点

矯正治療中は歯磨きに特に注意をはらう必要があります。食べかすなど歯垢がたまりやすいため、虫歯や歯周病の原因になります。矯正治療によって健康な口腔環境を得るためにも、日々のケアに気をつけることが大切です。

矯正治療の選択

矯正治療には費用がかかりますが、自分に適した治療方針を共有することで、よりよい治療結果につながります。一般的に矯正治療は、担当する歯科医の診断や治療方針によって、治療結果や期間が大きく変わります。この点についてはしっかりとお話を伺った上で一緒に治療方針と目標を考えて、よりよい選択肢を提示してまいります。

矯正治療の結果と後戻り

矯正治療にかかる期間は個人差がありますが、多くの場合1年以上の期間が必要となります。ただし、治療が長期間に及ぶことは必ずしも悪いことではありません。治療を終えた後、急速にもとの歯並びへと戻ってしまうことを「後戻り」と呼びますが、治療に時間をかけることで、この後戻りを抑制して、よりよい状況を維持することが可能になります。

矯正治療の可能性

前述のとおり大人でも矯正治療は可能であり、治療によって美しい歯並びを手に入れるだけでなく、より健康な口腔内環境を保つことができます。ただし、治療には費用や時間、自身の理解やセルフケアが必要になることを認識した上で、自分自身にあっている医療機関を選ぶこともまた大切になります。
成人での矯正治療を考えるとき、美しい歯並びだけでなく、噛む機能の改善や歯周病の予防治療としての効果も期待できます。今や年齢が若くないことは矯正治療を選択しない理由にはならなくなっているのです。いろいろな方法で改善することを模索することが可能になっている時代です。

矯正治療が必要な主な症状

1.叢生(いわゆる乱ぐい歯)

叢生は、歯と歯が重なり合う状態を指します。通常は成長とともに生えてくる歯が、顎の大きさやスペース不足から正常な位置に並べず、重なり合う形で生えてきてしまいます。これは不適切な噛み合わせを引き起こすだけでなく、歯磨きなどセルフケアが困難となり虫歯や歯周病のリスクを高めてしまいます。

2.前突(いわゆる出っ歯)

上や下の前歯が過度に前方に出ている状態を出っ歯といいます。出っ歯は顔貌に影響を及ぼすだけでなく、事故などで前歯を打ってしまうなど、ダメージを受けやすいといったリスクも伴います。

3.過蓋咬合・ディープバイト(噛み込みが深い)

上の前歯が下の前歯を覆い過ぎてしまう噛み合わせの状態をディープバイトといいます。多くの場合、下の歯が上の歯に隠れて見えません。この状態では、下の前歯が上の顎を傷つける可能性があり、歯肉を噛んでしまったりするため食べ物を噛むのが困難になる場合もあります。

4.バラバラの歯並び(いわゆるすきっ歯)

歯と歯の間にスペースが存在し、歯のすき間が多くバラバラとした歯並びになっている状態のことです。これにより食べ物が歯と歯の間に挟まりやすく、また空気が漏れたりして、発音や見た目上の問題も引き起こします。

5.反対咬合・クロスバイト(いわゆる受け口)

上の前歯は下の前歯より少し前に出て、若干覆いかぶさるようにして噛み合っているのが一般的に正常な状態とされています。しかし反対咬合では、下の前歯が上の前歯より前に出てしまい、重なることがありません。これは上や下の顎の成長の結果によるもので、噛み合わせ全体に影響を与え、長期的には顔貌に変化をもたらします。

6.病的歯牙移動

歯周病が進んで歯がグラグラしたり、虫歯などで歯が溶けてなくなってしまったまま放置したりすると、噛み合わせが変化して残っている歯が動き出すことがあります。一般的には長い時間をかけて動いてくることが多く、日々の生活の中ではそれほど目立ちません。しかし、少し前の写真と見比べてみて明らかに口元が変わって見えたり、ほっぺを噛んで口内炎が多発するようになってきた場合は要注意です。歯の移動が進んできて、噛み合わせが変化していることがあり、それが引き金となっていることがあるからです。

以上のような症状がある場合は、矯正治療を検討することをおすすめします。矯正治療は見た目を改善するだけでなく、噛み合わせを良くすることで食事をする楽しみを増やしてくれますし、口腔内の健康維持にも大きく貢献します。なにより近年はいわゆるハイティーンといわれる青少年だけではなく、中高年の方でも十分に矯正治療の恩恵を受けることができる時代となってきました。

矯正治療に関するご質問がある場合は、いつでもご相談ください。

背景 背景

当クリニックでの矯正歯科治療の実際例

20代の女性に対して矯正歯科治療を行いました。
こちらは「ダイレクトボンディングシステム(フルブラケット)」というすべての歯の表側に矯正治療用の器具を接着剤で取り付ける手法を用いて治療しています。
フルブラケットを用いる方法はいくつかやり方がありますが、当クリニックではストレートワイヤーテクニックとバイオプログレッシブセラピーという手技を組み合わせて治療を行います。
一般的な矯正治療のほとんどはこのような方法や器具を用いて治療を進めます。
約4年半にわたる治療の過程を動画にてまとめました(再生時間約18秒、クリックしてご覧ください)。

  • ・小臼歯、智歯など6本を抜歯
  • ・治療期間:月1回来院で約4.5年
  • ・治療費用:総額約120万円(終了直後時)
  • ・治療終了後:定期観察へ移行(6ヶ月に1回)
  • ・治療中留意事項:清掃不良になりやすいので歯肉炎や虫歯の発生に注意

動画、写真等の公開については患者様の了承を得ております。

こちらは「アライナーシステム」と呼ばれる、歯型をもとに作り出される透明なプラスティックシートをお口の中に装着し続けることで歯を移動させる手法を用いて治療しています。
マウスピース矯正ともいい、近年人気を博しており、よく広告等でも見かけます。シートは、原則的に食事以外は就寝時も装着します。
アライナーシステムにもいくつか種類があります。当クリニックでは銀座に本社を持つ矯正専門技工所のアソインターナショナル社によるアソアライナーとアメリカに本社があるデンツプライによるシュアスマイルを使用します。
歯並びの崩れ方が大きい場合はアライナーシステムによる治療が適応外となることもあります。
治療の過程を動画にてまとめました(再生時間約1分20秒、クリックしてご覧ください)。

  • ・非抜歯にて治療
  • ・治療期間:月一回の来院で約1年半(18ヶ月)
  • ・治療費用:総額約55万円(終了直後時)
  • ・治療終了後:定期観察へ移行(6ヶ月に1回)
  • ・治療中留意事項:甘い飲み物や色のついた飲み物はアライナーを外して飲むこと

動画、写真等の公開については患者様の了承を得ております。

矯正歯科治療の方法

治療方法はお一人おひとりのお口の状態と生活スタイルに合わせて、さまざまな治療方法を選択肢の中からご相談の上で決定していきます。

セラミックブラケット

セラミックブラケット

メタル部にセラミックを使用した目立たない矯正装置です。
この装着は白いセラミック(陶磁器)でできているので色調が歯の色に近く装置が目立ちません。丈夫で壊れにくいため、耐久性にも優れています。

マウスピース矯正

マウスピース矯正

目立たない透明なマウスピースを装着して行います。
取り外し式でお口や装置の手入れがしやすく、むし歯や歯周病のリスクが低いというメリットもありますが、一般的な治療法よりも弱い力で歯を動かすため、難しい症例には適応できない場合もあります。

限局矯正

部分的に矯正装置を取り付けて歯並びを改善していく方法です。
少しの傾きや、歯の出っ張りが気になる方におすすめしています。

矯正歯科治療にあたって

矯正歯科治療をお考えの場合、最初にまずご相談ください(無料)。
そののちに、矯正歯科治療に必要な複数の検査を行い方向性を検討して改めて治療概要のご提案とお話をさせていただきます(治療コンサルテーション)。

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